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月1サロンライブVol.5は今週末です

2022年初の月1サロンライブ、いよいよ今度の日曜日に迫りました!

1月3日には原村にお邪魔して原謡子さん、杉本周介さんと良いリハーサルが出来ました。品川聖さんとも直前に最終リハーサルを予定しています。

今回は、プログラミングを担当してくださった杉本さんが演奏会の司会進行もしてくださいます。杉本さんのお話、とっても上手でいつも引き込まれます。

シュッツの作品は(特に地方では)決して頻繁に演奏されませんが、彼のような偉大な作曲家に光がもう少しあたれば、そしてその厳しいほどの音楽への献身的な姿勢を感じられれば、多くの方が普段聞いているタイプの音楽とは違う音楽の感じ方を提供できるのではないかと考えています。

今回演奏する「小教会コンチェルト集」が書かれた時代は、感染症拡大に苦しむ今の時代と嫌でも重なります。当時は三十年戦争によってドイツの人口が3分の1にまで減少したといわれる悲惨な時代で、音楽家もわずかとなり、シュッツは少ない人数で演奏できるようにこのようなごく小編成のアンサンブルを書いたのです。

新しい年の始まりに、決して華やかとは言えずかなり渋めのプログラムではありますが、作品自体はとても美しいものばかり…このライブに参加してくださった方に、きっと特別な体験をしていただけるのではないかと思っています。

一週間アーカイブ付きのライブ配信チケットは以下のサイトより購入いただけます。ネットでの購入や視聴が不安な方は、ご連絡いただければワンクリックで簡単に視聴できるリンクをメールでお送りすることも可能です。

https://tiget.net/events/155459

<プログラム>
ハインリヒ・シュッツ (1585-1672)
Heinlich Schütz
小教会コンチェルト集(第1巻1636,第2巻1639)より

1.(独唱) 神よすみやかに我を救い給え Eile mich, Gott, zu erretten SWV282 2.(独唱) 我はつねに主をほめまつる Ich wil den Herren loben allezeit SWV306
3.(オルガン) マニフィカト 第九旋法(ザムエル・シャイト)Magnificat Noni Toni SSWV148 (Samel Scheidt)
4.(独唱) おお甘き、親しき、善良なる主イエス・キリストよ O süßer, o freundlicher, o gütiger Herr Jesu Christe SWV285 5.(独唱) おおイエス、甘美なる御名 O Jesu, nomen sulce SWV308

ーーーインタビュー
ーーーーー休憩

6.(二重唱) 主よ、我は汝の憐れみによりたのみ Herr, ich hoffe darauf, daß du so gnädig SWV312
7.(二重唱) おお、よきイエスよ O bone Jesu SWV313
8.(ガンバ) 「主イエス・キリスト、汝こよなき宝」によるパルティータ          (アウグスト・キューネル) Partita sopra “Herr Jesu Christe, du högst gut“ (August Kühnel)
9.(二重唱) わが声を聞き入れたまえ Erhöre mich,wenn ich rufe SWV289
10.(二重唱) 主によって喜びをなせ Habe deine Lust an dem Herren SWV311

原謡子 Sop *
川口聖加 Sop
品川聖 Viola da Gamba
杉本周介 Organ

<プロフィール>
原謡子(ソプラノ)
東京学芸大学卒。主に中世、ルネサンス、バロックから古典派の歌曲を中心に演奏活動を行う。グレゴリオ聖歌をパイプオルガンと交互唱、リュートソングや古楽アンサンブルでソリストを務め、また現代作曲家による作品の古楽器との共演やジャズプレーヤーとの共演、ケルト民謡を演奏するなど活動の時代やスタイルを広げている。CD「雪下の水音」「鷲の羽音島」「The Scenery of Old Songs」をリリース。古楽歌唱を花井哲郎氏に学んだほか、波多野睦美氏、故クラウディオ・カヴィーナ氏、ドロン・シュライファー氏らの指導を受ける。古楽関連の企画運営事務局「Musuca Rosetta」代表。

品川聖(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
東京生まれ。バロック・ヴァイオリンを若松夏美氏に、ヴィオラ・ダ・ガンバを中野哲也氏に師事。桐朋学園大学音楽学部古楽器科(ヴィオラ・ダ・ガンバ専攻)卒業後、ベルギーのブリュッセル王立音楽院に留学。ヴィーラント・クイケン氏に師事。ディプロマを取得し首席で卒業。2001年ソロ・デビュー以来、各地でコンサート活動を展開。主にヴィオラ・ダ・ガンバのソリストとして活躍。北アルプスの山小屋でもソロ・コンサートを継続、フィールドを歩く演奏家としても注目を集めている。2016年松本と上高地で開催された第1回「山の日」記念全国大会にて、皇太子殿下の御前でソロ演奏を披露。これまでに5枚のソロCDをリリース。東京古典楽器センター講師。日本ベルギー学会会員および日本ヴィオラ・ダ・ガンバ協会会員。

杉本周介 (オルガン/チェンバロ)
米国、スイスで作曲、チェンバロ、ピアノ、オルガンを学ぶ。16~18世紀の様々な鍵盤楽器を中心に国内各地で演奏活動を行っている。古楽アンサンブル「コントラポント」「山梨バッハアカデミー・バロックオーケストラ」「東京古楽団」その他多数の古楽アンサンブルで通奏低音奏者を務めてきた。バロック音楽がより親しみやすくなる楽しいトークコンサートを多数プロデュースしているほか、作編曲の活動、鍵盤楽器やアンサンブルの指導やワークショップも行っている。2020年中軽井沢修道院のオルガンで録音したCD「定旋律の煌めき」をリリース。八ヶ岳の麓に在住し、日々自然と向き合う生活を実践している。

川口 聖加(ソプラノ)
新潟大学および同大学院にて声楽を専攻した後、オランダ王立音楽院のソロ声楽科にて学び、演奏家ディプロマを取得し卒業。歌曲、オペラ、バロック声楽曲、宗教曲、現代曲など幅広いレパートリーを持ち、日本国内外で演奏活動を行う。CD「リラの花咲くころ」、「タケミツ・ソングス」をリリース。ドイツリート研究会「ノイエ・クレンゲ」会員。Music Theater Group tuttiY(ミュージックシアターグループ・トゥッティ)代表、混声合唱団アルクス指揮者。笛吹音楽祭合唱指導者。ナーブル音楽企画主宰。オンラインサロン「川口聖加のうたサロン」主宰。Facebookグループ「フォルテピアノ倶楽部」管理者。noteでは川口聖加 / 歌と身体の研究室に執筆。

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ナーブル音楽企画

「地方にもっと良い音楽会を」をモットーに、クラシック音楽を中心に演奏会やワークショップを企画・運営し、都会に引けを取らない質の高い演奏会や都会でも体験できない演奏会を気軽に聴ける環境を目指しています。

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